サウンドホールを覗いてみよう!
motto楽しいギターの世界へようこそ。
こんにちは、ギター評論家HotButterClubアッキーです。
私は17年間のギター職人経験をもとに、あまり知られていないギターの裏話など、目から鱗のギター雑学と練習が楽しくなるギター講座を開いています。
突然ですがサウンドホールの中を覗いてみましょう!
覗いたことありますか?
縦横に張りが渡ってますよね?見えますか?
表の裏側はどう頑張っても見れませんよね?歯磨き用の鏡でもあれば…
ということで組み立てる前の状態を公開しましょう!
こんな感じになってます!
このパターンは各メーカー各モデル全て設計が違うんですよ(╹◡╹)
この張りの棒を力木(ちからぎ)またはブレーシングといいます。
非常に大事なパーツなんです!
ブレーシングの役割は2つあります。
1つは4kg程ある弦の張力に耐えるために充分な強度をもたらす為。ギター自体がギターの力で壊れちゃったらもともこもないですからね!
2つめはもちろん音色の為に!
響き棒として全体に振動を伝える為にパターンを組んでます。
代表的なパターンとして
バッテンがひとつのマーチンが開発したエックスブレーシング
私のギターのようにふたつあるダブルエックス
縦横に張り巡らしたラダーパターン
放射線状に配置するファンパターン
格子状のラティスパターン
最近テイラーが売りにしているV型のVブレーシング
さらに一本一本も設計があります。
ブレーシングの中央が高く端が低いものをスキャロップド加工と言うのですが、
高くなると音が硬くなり低くなると柔らかくなります。
もちろん寸胴のブレーシングのノンスキャロップドもあります!
などなどそれぞれにそれぞれの設計がありますが私に言わせると、ラーメンの麺の種類と同じで
太麺、平打ち麺、ちじれ麺、細麺などスープに合わせてパターンが色々とあって、さらにいうとバリカタとかゆで方にも色々あるよ!
それそのものが美味しさを決定づけるのではなく、あくまでも美味しいラーメンにする為の要素だよ!
そんな感じに捉えています。
《今回のまとめ》
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ギターの中は意外と複雑な張りが渡っている
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ブレーシングは強度優先
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弦の振動をボディ全体に拡散させる響き棒
次回は
私が一番注視する設計ではなく、作りの、仕上げ方について
料理で例えるならば、レシピに注目するのではなく調理の仕方に注目しよう!
をお楽しみに!
今回も練習のハシヤスメになれたら嬉しいです😃