メーカーとブランドと工場
こんにちは、ギター評論家HotButterClubアッキーです。
私は17年間のギター職人経験をもとに、あまり知られていないギターの裏話など、目から鱗のギター雑学と練習が楽しくなるギター講座を開いています。
《今回は業界裏話です》
私がギター工場に始めて勤め出した20年前は2〜3万円の入門エレキギターも日夜ここ長野県松本の工場で量産していました。(松本市はギター製造日本一の街です)
その後多くのメーカーがどんどん低価格品の製造を中国に移動。
いまでは国内で流通している10万円以下のギターの半分は海外工場製品です。
ギターの製造はメーカーの工場と、委託製造専門の工場に分かれます。
モデルによっては大手メーカー間の委託もあります。
国内外問わず下請け工場とはそのブランドだけを作っているわけではありません。経済状況と品質によって製造するブランドがどんどん変わります。
とりわけ国内の経済が低迷してますが、海外が伸びているため、人件費の折り合いがつかず委託工場がコロコロ変わっているんだろうなって、各社の製品を見るとわかるんですよ(^_^)
国内でもOEM供給モデルや、国内メーカー間でも製造委託は多々あります。
みんな大好きなフェンダーに、フェンダージャパンが設立されたのが1982年。長野県松本市のフジゲンがその工場でした。ここまでは有名な話ですが、フェンダージャパン=フジゲンだと思われている方が割と多いんですよね。
数年間フジゲンですが、東海楽器、寺田楽器など製造先はその時代によって違うんですよ。
20年前に私が始めて就職したギター工場もフェンダーのギターの一部を作っていましたよ。
ギターのグレードに合わせて委託先を変えるのが割と一般的でして
私が長年勤めたアコースティックギターのメーカーでも、フェンダーの30万円ほどするギターをスポット商品で20本ほど委託制作したことがあります。いいギターでした。
フラッグシップモデル、メインのレギュラーモデル、ではなかなかそうゆう事は無いですが普及品や専門外のモデルではメーカー間の委託はありますので
おっ、〇〇のラインナップ、あれ製造は△△だよね??
なんて事も内側の人間だけがわかる楽しみなんですよね
いかがでしたか?これからもよろしくお願いします、アッキーでした